2013年06月20日
「ぐるぐる」報告2 桑迫賢太郎さんの紙芝居
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6月1日のぐるぐる報告。
桑迫賢太郎さんの紙芝居・・心しみいりて、余韻覚めやらずでしたが・・つむぎ日記にもなかなか書けず。
やっと腰をおろしてゆっくりした時間の中で報告ができそうです。
桑迫さんの紙芝居のことは、ゆっくりと自分の中で、、しっかりと咀嚼してからかこうっておもっていたら時間が経ってしまいました。
桑迫さんには「ヤオ族のズボン」「にじ」「PiGEON HALL」という3つのお話の紙芝居をしていただきました。
紙芝居の時間のことは言葉ではなかなか伝わらないと思うのですが、みなさんには伝えたいという思いがあります。
まず、
***「ヤオ族のズボン」***
ヤオ族というのは、タイの山岳民族で
ズボンの刺繍に一年くらいかかってつくられるそうです。
近年伝統文化がすたれていってて、、民族の文化を残す為には
ただ技術を伝承するだけではなくって そこの村の暮らし、
山の時間、空間をも技術とともに残していかなくてはいけないのではないか。。
という気持ちでお話を作られました。
心に残った一節は
「・・・ただ、ありのままに生きればいい。
めにみえるものや、 めにみえないもの、
すべてに 感謝と祈りをささげなさい。
そうすれば すべてはあたえられるから。
大地にたって、種をまき、田畑のなかでうたいなさい。
木々をあつめ いろりに火をおこし、しずかに炎をみつめなさい。
そこにはいつも
あなたのかみさまがいるから。」
***「にじ」***
タイの国境ちかくのメソッドという街。
ビルマの軍事政権でビルマのひとたちが迫害され、避難していた街。
ゴミ捨て場で暮らす、あそぶこどもたちと
孤児院で暮らすこどもたち。
今まで愛とか平和をテーマで絵を描くことはあっても
こどもたちに何かできることはないだろうか。。。と悶々をしているときに
孤児院でちいさなちいさなにじの落書きをみつけた。
そこに絶望と希望をみたのだと思います。
どんな状況でも虹はかかる、どんな絶望の中にも希望はある。と桑迫さんは語ります。
心にのこった一節は
「何かをうしなうことで こんなにも強くなれるのだろうか。」
***「PiGEON HALL]***
お友達が高校を中退してイギリスの世界学校に留学していたときのことをきいた話をもとにつくられました。
古いお城を学校にしていたそうです。もうそれだけで素敵ですね。。
心にのこった一節は
「じぶんのことのように こころがいたむ、、ということ」
ひとのこと、ひとのいたみ がじぶんのことのように心が痛むということ。
ひとのよろこび、 じぶんのことのように喜ぶということ。
なんか生きていくうえでの重要なテーマのように思われました。
自分はあなた、あなたはわたし、
そんな生き方ができればいい。
3つのお話、私のこころにしみいりました。
そんな大事な時間となりました。
さいごの桑迫さんのおはなしの中で
「じゅんかん、、じゅんかんするものって美しいんだな。
つどう人の、気持ちとか、
空間や、 大切にされているもの。
残されていくもの、語り継がれるもの。
美しくないといけないな・・
じゅんかんって、美しさにキーワードがあるんじゃないか。。」
って言われていました。
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そして、
「自分がすること、本当にしたいことをすることが
社会貢献につながるのではないか。
自分にむきあうこと、本当にしたいことをすることは
エネルギーのかかること。
人をかえることはできない。
人がかわることしか世の中には存在しない。
・・・いまは自分になるために生活している状況です」
と語ってくださいました。
桑迫賢太郎さんの紙芝居、
どこかでまた、出会えるといいな。
おともだちのみんなにもきいてほしいな。
そんな風に思ったのでした。
重松壮一郎さんのピアノのあわせた紙芝居は
どこか歌のようで、詩的で、空間であり、時間でした。
風のおとのような、雨がおちる音のような、、水が流れるような
自然の時間とともある紙芝居。
夏至の日のキャンドルナイト、桑迫さんと重松さんのライブいきたかったな。
電気を消して 耳を澄ます
http://www.livingthings.org/schedule/2013/130621_tia.html
紙芝居のお話は、絵本もでています。
桑迫賢太郎さんのご自宅では、、リエさんが
第4日曜日に
「ヴァン・ゴッホ・カフェ」をされているそうです。
ときどきお休みもあるようなので必ず連絡してから行かれることをおすすめします。
桑迫さんは、、
大学で環境問題をまなび、カンボジアに5ヶ月滞在したあと
10年前から長崎県の海沿いにある農村、雪浦で自然農で田んぼと畑をしながら
自給自足をめざして 絵を描いたり、寺小屋のような塾を開いたりして生活されています。
著書に
「絵本 日本国憲法前文」
http://book.akahoshitakuya.com/b/4813603149
「銃を鍬に」
http://mall.fc2.com/item/simaumashouten/687/
があります。
どちらもつむぎのおすすめです。
- つむぎのひとりごと
- 2013年06月20日