ののにわの生きものたち
ののにわの生きものたち
2008年に 小さなお庭付きの一軒家から 庭が広い古い一軒家に引っ越しをしました
そこに猫が遊びにきて、猫との暮らしがはじまりました
ちょうどその頃から、草と、生きものたちと、より近づいたような気がしています
小さな虫を観察し、いとおしく感じるようになりました
草に近づくと、生きものに近づけました
うちの猫 さらべえはお庭が大好きで 毎日「外に出して」とせがみます
風に吹かれて アーシングしたり、草(主にイネ科)を食んだりして気持ちよさそう
空を見上げることも好きな様子です
もう一匹のまるこは、おうちが大好き
草だけ持ってきて とせがみます
草は毎日欲しているようです◯
植物や土と、切り離すことのできない生きものたち
小さな生きものや菌たちのおかげにより 植物も人も存在していること
そのおかげで花が咲き、実を結び、果物が実り、野菜ができる
小さな生きものたちのお陰で、土は肥えていく
生きものの亡骸 も土になり循環していく
日々 畑にいると
いろんなドラマがあります
てんとう虫や蟬の羽化 、
蟷螂が蟬を狙って食べる様子、
蛇が蛙を食べにきたり
蜘蛛がバッタをしとめていたり、
鳥やバッタが猫にやられたり、
鳥が弱っている蜜蜂を狙ったり、
スズメバチが蜜蜂を攻撃したり、
もぐらや ネズミが玄関先に置いてあったり
猫が蛙やバッタ、蟬 を追いかけたり
カブトムシが家の中に入ってきたり、
アライグマと窓ガラス越しに目があったり
扉を開けたら そこに猿や狸、アライグマや穴熊がいたり
アナグマが どんぐりを食べていたり
土を掘り返してゴソゴソと何かやっていたり
鉢を持ち上げると 蟻やゲジゲジが慌てて逃げたり、
蜘蛛が網を美しくかける様子や、蜘蛛の網にいろんないきものがとらえられていたり
とらえた獲物を大事そうにする様子とか、
蝶々やカナブン、カタツムリが愛し合う様を目撃したり
カタツムリがヒルにやられていたり、
てんとう虫が 生まれていたり 、
生まれたての斑点がだんだんくっきりと形になってくる様子や
カマキリやバッタが車に乗り込みついてきたり
蟹がいたり
アブラムシ が背高泡立草についていたり 、
桔梗の花には同じ虫ばっかりくるし、
水仙を毎年お家にしている バッタがいたり.
水仙花の新居に恋人を連れてきてたり
かたつむりの恋を目撃したり
スズメバチもアシナガバチもいますが
こちらが手を出さない限り攻撃してきません
体が青くて羽が黒い蜻蛉は、わたしの動きにあわせて ふわっと舞うように飛びます
ミミズは
出てきたらありがとうと言います
スコップでミミズを痛めないように気をつけています
アリンコが種を巣に 運んでいたり
蛇が木の上の鳥の卵を食べたり、
畑作業をしているとすぐそばに鳩がつがいで地面の虫か何かをついばんでいたり・・・
ジョウビタキのメスが、10月から3月までずっといました
お尻をふりふり、わたしの周りを飛び回ったり、、
植物との毎日は生きものとの毎日
隣の敷地に畑を借りていて、いろんな草花を植えていました
そこの畑との境に水が流れていて蛍が生息していました
蛍の季節は毎年庭で蛍鑑賞をしていました
窓からは、窓にとまった蛍のお腹を見ることができました
2022年、畑がコンクリートで埋められて 蛍はいなくなりました
畑に植えていた植物たちの一部を山へ移植しました
そこへ猪がきてほぼ掘り返してしまいました
木々や草があると
朝、鳥の声に癒され、晩は蛙や 虫たちのオーケストラ、大合唱を聴きながら眠りにつけます
いきものと草と隣合わせが心地よく感じる日々です
ここには 生きものたちがたくさんいるけれど
田舎とか山の中ではありません
草を生やしているお庭なので、生きものが好んでやってくるようです
どうやら うちのお庭が好きみたい
ぐるりと循環する様子を肌感覚で感じています
現代社会では、虫やいきものを遠ざける傾向にあるように思います
怖い、気持ち悪い、とかいう気持ちもわかります
わたしも幼い頃は苦手な虫がいました
好きな虫でも、大量にいたらこわいかもしれないと思うし、好きになれない虫もいます^^
人それぞれなので、こわいものはこわいだろうと思う.
でも 自分がそうだったように人は変わるものだな、とも思います
ひとつ確かなことは、
畑やお庭づくりで
不思議と 虫で困ったことが今まで一度もありません
困ったような現象を困ったととらえないだけなのかもしれませんが
・・・
多品種を植えていて 野草もたくさんの種類が生息しており
菌の種類も多いと思います
それぞれ生きものたちは、好きな草が違ってて 奪い合うことはないように思います
一種類だけが大量に出てくることもほとんどありません
放っておくと勝手に循環しているのかもしれません
花を食べられていることはあったとしても
全部やられてしまうことはありませんでした
ミモザがミノムシだらけになったことも一度ありました・・・
スモークツリーが毛虫に全部やられたこともありました
それを困ったといえば、困った、と言えるかもしれません
ただ、それらの毛虫は他に移動したりはしないのでした
放っておいてもこれ以上増えることもありませんでした
剪定したり放って置くだけで
ピカピカに生まれ変わることができました
クリスマスホーリーは毎年毎年真っ黒くなっていて
病気かなあと思っていましたが そのままにしていたら
10年目でピカピカになり 生まれ変わったように元気になりました
何にもしていなくても
自分自身で元気になる力を持っているように見えました
人が急いで解決しようとしているだけなのかもしれません
植物のサイクルはゆっくりだし
病に見えることも必要なことなのかもしれません
人も植物も同じだなと思いました
自然に よくなるように、できている
一つ一つ目の前の現象が学びとなっています
環境によって、目線によって
置かれた立場によっても 見え方がかわります
草まわりのいきものたちと すべてはつながっているのだと
感じています
花も草木も いきものにつながっていて
いきものは自然とつながっていて
自然とは生きものである
花が咲くことも背景にいきものの営みがある
そう思えたら、植物が好き ということは いきものもひっくるめてのこと
草花を育くむということは 生きものを育むことにつながっていきます
日本蜜蜂との暮らしは2019年からはじまりました
https://nonokusa.net/note/?page_id=3248
日々、巣箱へ花粉団子をつけてかえる様子はとっても可愛いです
蜜蜂からも教わる毎日でした
2024年から借りている山の畑で野菜づくりもはじまりました
草花、果樹、野草、木々の中に野菜がある感じです
野菜だけを育てようとしていなくて 多種が混在している中に野菜があります
ピーマンにはピーマンにしかこない虫がいますし、
原種のとうもろこし「八列早稲」は猿が一本だけ食べていました
猪もいます
バッタ、蜘蛛、蛙、鳩、カラス、いろんな鳥に虫、ミミズ、蛇、カナブン、蜂 ぶよ、あぶ、蟻、カマキリ、トンボ、モグラ、、ネズミ、
みんな生きていくことに前向きで 真剣に見えます
山の畑にはできる限り多品種を植えて 生態系を作りたいと思っています
鳥を呼んで、虫を呼ぶ
糞を落としてくれる彼らを味方にして・・
街中の小さな自然でも、山の畑でもたくさんのいきものと草との毎日は
「生きる」ということを教えてもらっています
- ののにわ
- 2025年05月17日